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政党揶揄に「法的措置」続行か…“脱糞民主党”事件の不起訴処分、立憲民主党・岡田克也幹事長「今後も必要あれば対応する」
5月7日の定例会見における岡田克也幹事長(立憲民主党のYouTubeチャンネルから https://www.youtube.com/watch?v=WnKW53qeDTQ&t=4s)

政党揶揄に「法的措置」続行か…“脱糞民主党”事件の不起訴処分、立憲民主党・岡田克也幹事長「今後も必要あれば対応する」

立憲民主党の岡田克也幹事長は5月7日の定例会見で、「脱糞民主党」などとSNSに書き込んだ投稿者を刑事告訴したうえで、最終的に不起訴処分となったことを認めた。

岡田幹事長は、記者からの質問に答えるかたちで「選挙の近いときに名誉毀損にあたりかねないようなことを言うということが自由に言えるわけではない」などと強調した。

●ロゴを排泄物に差し替えるなど下品な投稿繰り返していた

刑事告訴されていたX(当時ツイッター)のアカウントは、同党の愛知県議らが会食した焼肉店に排泄物が放置されたとされる「事件」を報じた文春オンラインの記事を受けて、「脅威の下ネタ団体 脱糞民主党」などの記載や、党ロゴを排泄物のイラストに差し替えて投稿していた。

立憲民主党は、発信者情報の開示手続きを経て、名誉毀損罪で刑事告訴した。

アカウントは、告訴された経緯をXやnoteにつづっていたほか、今年5月3日までに不起訴処分となったことを公表していた。

●選挙時期が問題だったのか?

岡田幹事長は、定例会見で不起訴処分の受け止めを問われると「警察、検察の判断ですから尊重されるべきだと思います」と答えた。一方で、政党に向けた言論に対する今後の法的措置の姿勢も示し続けた。

【言及は10分50秒頃から】

「ただ政党に対して、特に選挙の近いときに名誉毀損にあたりかねないようなことを言うということが自由に言えるわけではない」

「私たちも一つひとつ判断しながら、必要に応じて対応していくということは申し上げておきたいと思います」

この会見の発言に対して、SNS上では「告訴に対して強硬な姿勢を引っ込めていないのはどうなのか」といった声も上がっている。

議員によるものであればまだしも、政党による投稿者への法的責任の追及については、「やりすぎではないか」とする考えも目立っていた。

弁護士ドットコムニュースはこの件について、これまで同党に計3回問い合わせしてきたが、回答は得られていなかった。今回、会見で初めて考えが示されたかたちだ。(ニュース編集部・塚田賢慎)

【これまでの動き】

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